猫のことわざ

豚に念仏、猫に経(ぶたにねんぶつ、ねこにきょう)

ありがたい教えも理解できないものにとっては、なんの効果もないことのたとえ。

鼠捕る猫は爪を隠す(ねずみとるねこはつめをかくす)

真にすぐれた才能のある人は、それをむやみにひけらかしたりしないということ。

猫を殺せば七代祟る(ねこをころせばしちだいたたる)

猫は執念深いので、殺せば子孫七代まで祟りがあるという俗説。

猫を被る(ねこをかぶる)

本性を隠しておとなしそうにみせること。「被る」はそのようにふるまうということで、おとなしい猫のようなふりをするという意から。「猫被り」ともいう。

猫を追うより皿を引け(ねこをおうよりさらをひけ)

その場のがれより、根本を正すことが大事だというたとえ。皿をねらっている猫を追い払うより、皿を片付けるほうがいいということから。

猫も跨いで通る(ねこもまたいでとおる)

猫も跨いで通り過ぎるほど、おいしくない魚のこと。また、上手に食べ終わって、何も残っていない魚の骨のこと。

猫も杓子も(ねこもしゃくしも)

誰も彼もみんなということ。猫の手と杓子が似ているところから。また、「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」が転じたものともいう。

猫糞(ねこばば)

悪いことを隠して、知らん顔をしていること。また、拾い物や預かり物を自分の物にすることのたとえ。猫が糞をしたあとに足で砂をかけて隠すようすから。

猫は虎の心を知らず(ねこはとらのこころをしらず)

つまらない人間には、大人物の心の中はわからないということのたとえ。

猫は三年の恩を三日で忘れる(ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる)

猫は三年飼われても、飼い主への恩を三日で忘れてしまうくらい薄情な動物だということ。

猫のことわざを10選ご紹介しました。

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